減点方式の面接を生き残るための7つのチェックリスト
こんにちは。ライターの篠原です。
今回は、面接を通過するためのポイントについてまとめました!
面接で人事が出てきたら、その多くは減点方式
まず前提として、人事の方が行う面接の多くは減点方式ということをお話ししたいと思います。
もちろん面接官の方によって多少は異なるのですが、
結果として事実上の減点方式を採用していることが多いです。
なぜか。これは、人事の方自身の評価などに由来する部分が大きいです。
企業の人事担当者の方は、自社に貢献できる人材を選別し、問題のある・企業に利益をもたらさない人材を落とすという責任を負っています。
そういった状況下では、学生のプラス面のみを評価していくとリスクが非常に大きいのです。
極端な例でいうと、とあるボードゲームで日本代表!という実績を理由に通した学生が、
実は重度のアルコール依存症であり、そのボードゲーム以外では何もできない、なんてことがありうるわけですね。
優秀な学生を入れることによって評価される部分はもちろん大きいですが、
それ以上に、”ヤバい”学生を通してしまうことには問題があるわけです。
こうした理由から、面接の結果に大きな責任を負う人事の方は、
減点方式によってリスク回避的に学生を選ぶ傾向があるのです。
減点方式の面接を生き残る7つのチェックリスト
それでは、そんな減点方式の面接を生き残るには、どんな部分をチェックしておけばいいのでしょうか。
「こいつヤバいかも…」と思われないために、面接前から面接後まで、押さえておくべきポイントを見ていきましょう!
- ①遅刻がないよう、15分前に現地に到着できているか?
- ②髪形やスーツなど、採用担当が見ても身だしなみは適切か?
- ③面接官に向け、はっきりとした声で、目を見て話せているか?
- ④面接で答える予定の内容に一貫性はあるか?
- ⑤面接官の質問に正しく、簡潔に答えられているか?
- ⑥志望動機は企業分析と自己分析がよくかみ合っているか?
- ⑦退出時に気が抜けてしまっていないか?
①遅刻がないよう、15分前に現地に到着できているか?
15分前というのは一つの目安ですが、「現地に到着」というのがポイントです。
同じ15分前でも、「15分前に着く予定」では危険です。
電車が遅れるなどの要素でいともたやすく遅刻してしまいます。
社会人として、遅刻は厳禁。
そう多くない会社との接点で遅刻することは、自ら「ヤバい学生」アピールをしていることと同義です。
必ず間に合うように、周到な準備をしていきましょう。
②髪形やスーツなど、採用担当が見ても身だしなみは適切か?
の遅刻と合わせて、最も基本的な部分です。
髪形などは業種によって基準がまちまちですが、
「その業界でお客様の前に出る」つもりの髪型で面接に臨むのが適切でしょう。
なお、人前に出せない、あるいは業界人として適切でないような恰好をしていては、
決して面接には通らないものと考えておいてください。
身だしなみは社会人として最低限のマナーなので、
この部分の印象が悪いと減点の幅は非常に大きいです。
直前の靴の汚れなども、見直すクセをつけるとよいかもしれませんね。
③面接官に向け、はっきりとした声で、目を見て話せているか?
企業においては、与えられた仕事をチームでこなしたり、上司の依頼に適切に応えることなどが求められます。
そういったときに重要になるのが、コミュニケーション能力と呼ばれるものです。
コミュニケーション能力については【就活を刺す!】コミュニケーション能力ってなんなのよ?に詳しく書かれていますが、
正しく相手と意思疎通を図ることができる力、といって差し障りないでしょう。
(※決して相手と楽しく談笑する能力と混同しないこと)
相手に自分の意思を伝えるとき、声の大きさや伝わりやすさはとても重要で、
これもコミュニケーション能力の一つとして考えられます。
また、相手と視線を合わせたり、伝わりやすいトーンで話すことで、第一印象をよくすることができるため、その点でも効果的です。
④面接で答える予定の内容に一貫性はあるか?
こちらは論理思考力についてのポイントです。
話の内容に一貫性やまとまりがないと、論理的思考力や話をまとめる力などの点で減点を食らうことになります。
その場で考えなくてはならない問題の場合、多少のミスやブレは仕方ないかもしれませんが、事前に準備できるテーマについては徹底してこの部分を見直しておきましょう。
「無駄なことをしない」、と「マメである」のような一見ズレの無い要素でも、突っ込まれた時に矛盾が生じてしまったら減点対象になりえます。
なお、事前に提出しているESとの整合性にも注意しましょう。
ESでアピールしている自分の強みと全く関係ないことばかり話してしまわないように。
理想は、ESでのポイントを軸に、ESでは書ききれなかった強みを重ねてアピールできることですね。
⑤面接官の質問に正しく、簡潔に答えられているか?
こちらもコミュニケーション能力についての減点項目です。
聞かれたことと全く関係ない、あるいはズレた回答をしてしまうとNGです。
Q.自己PRを1分間でお願いします。
A.私はこういう理由で御社を志望していまして…
こんなパターンも見受けられるので、聞かれている内容に対してのみ返事をすることを心がけましょう。
なお、聞かれた内容を答えたのち、それに含まれる範囲で話を膨らませることは問題ありません。
質問にのみ答えようとして、ぶっきらぼうな回答にならないようにはご注意ください。
ただ逆に、ある特定の話題に終始してしまい、面接官の方が聞くべきポイントが網羅されていないまま面接が終了するというパターンも起こりえます。
こうなってしまうと、評価すべきポイントが空白のために減点されるということが起こりえます。
質問にちゃんと答え、簡潔に、しかし短すぎない、適切な回答を心がけましょう。
⑥志望動機は企業分析と自己分析がよくかみ合っているか?
これはESなどの段階から気を付けるべきことでもありますが、
ただの企業紹介や、会社に対する妄想、あるいは単なる憧れの列挙をやってしまうとアウトです。
- 自分の経緯から自分の強みや弱みを把握していて
- 企業についてできるだけ調べた結果、
- 自分がどこに貢献できると思い、
- どんな点に興味を持ったか。
- その興味を持った理由が、自分の経験や考え方とつながりがあるか。
- 貢献できる部分や興味を持った部分は、細かすぎないか。
こんなポイントを押さえた志望動機であれば、減点する要素はほとんどありません。
6番目に少し違和感を感じる方もいるかもしれませんが、
ある特定の業務でしか通用しない志望動機などは、多くの場合好評価にはつながりづらいのでご注意を。
新卒社員は即戦力になるわけではなく、仕事の中で適性を見つけていくもの、というのが多くの方の考えなので、志望動機が狭すぎる場合には減点されることもありえます。
⑦退出時に気が抜けてしまっていないか?
最後のポイントです。
他に比べて非常にピンポイントですが、ここでやらかしてしまう方がとても多いとのこと。
やりきった面接の最後で、扉を閉める前に息をついて方をがっくり落としてしまっていたり、顔から生気が抜けてしまったりしていたら、せっかくの好評価にも傷がついてしまいます。
遠足ではありませんが、面接は家に着くまで(せめて、会社を出るまで)、くらいのつもりで気を張っていきましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか?
どれも基本的なところですが、こうしたポイントをカッチリおさえることが減点をなくす最強の手段です。
こうした要素を万全にした後で、みなさんの強みを示していけば、他の就活生に見劣りすることはまずありません。
これからの選考の前のチェックリストとして、ぜひぜひ役立てていってください。
それでは!