エントリーシート徹底対策課題編:4類型形式別対策法
エントリーシートで聞かれることの多い課題、みなさんはどのように対策していますか?
更に言えば、どんなものがあるのでしょうか?
今回はいくつか例示をしつつ、分類ごとの対策を考えていきましょう。
予測・推測をするもの
与えられたテーマの概要について調べる能力/知識と、適切な根拠を持って世の中の動向を予測できる論理的思考力を問うものです。
情報の扱い方や重みづけなど、かなり広範な範囲から評価される課題なので、慎重に対策をしていきましょう。
基本的にすべきことは以下の3点です。
- 問われているテーマについての基礎知識をしっかりと持つ
- 問われているテーマについて情報を徹底的に調べる
- これまでの変化やそれに影響を与えるものなどを踏まえ、根拠を持って結論を導く
ちなみにこの課題は、企業に入ってから求められる能力を反映していることも多分にあるので、 内定を取るつもりであれば徹底的に対策する価値は十分にあります。
具体的な例には以下のようなものがあります。
■ 今後数年間の間に株価が上がると自分が思う日本企業を1社選び、その理由について具体的にご記入下さい。
■ 10年後の世界における日本の立場について自らの考えを述べて下さい
■ AKB総選挙の結果(各メンバーの順位)を予測する現実的な方法を考え、その手法を具体的に示してください。
■ あなたは約20年後の2030年において、アジア単一通貨が導入されていると思いますか?そう思う(思わない)理由、思う場合はその参加国・参加理由なども含めて述べてください。
■ 今後1年間で日本において最も株価が上昇する業界を特定し、その理由を述べてください。
将来の「べき」を提案するもの
こちらも基本的には予測するものと似ていますが、注意すべきは「何をすべきか」を提案する点です。
- このままではこうなっていく
という予測や、
- この企業の強みはここである
という部分をもとに、与えられた課題に対して効果的な打ち手を貪欲に追求する姿勢を見せましょう。
具体的な例には以下のようなものがあります。
■ 当社に対する学生の認知度およびブランドイメージを高めるために、すべきことは何だと思いますか。
■ 当社が事業進出すべき新興国市場をひとつ挙げて、あなた自身がどこにポテンシャルを感じるのかを中心に、そう考える理由を述べてください。
■ 日本の経済発展のために、金融業界がすべき事は何だと思いますか。
※一部改編有
今までなかったものを生み出すもの
クリエイティブ系でよく問われる課題です。
ある意味もっとも難しく、また回答パターンもバラバラになりがちな課題だと言えるでしょう。
残念ながらかなりの部分がセンスや経験に影響を受けるため、即効性のある対策は多くありません。
私からオススメしたいのは、ジェームズ.W.ヤング「アイデアのつくり方」という本です。
- 徹底的に情報を集め、
- それらをひたすら組み合わせてみて、
- そして熟成期間を置く
という手順でアイデアを生み出すエッセンスが詰まっています。
60分ほどで読めるうえ、価格も1000円に満たないですが、クリエイティブの方なら読まずに一生を終えられない!というくらいの名著です。
みなさんもぜひご覧ください。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、質問の具体的な例には以下のようなものがあります。
■ かゆみ止めの「ムヒ」のキャッチコピーを5個書いてください。
■ 新しいネットビジネスを始めるとしたら、どのようなビジネス・サービスを考えますか?
■ あなたが金融業界にまつわる映画を作成することになりました。その映画のタイトルとあらすじを書いてください。
あなた自身の目線や考えを書くもの
最後に、あなた自身の目線や考えを書くものです。
この質問は主にあなたの人となりを知るために問われています。
ただ、課題形式をとっているだけあって、単に「あなたがどんな人間か」というよりは、 「この人はどんな視点を持っているのか?」「どんな表現ができるのか?」など、より踏み込んだ部分について問われていることが多いです。
普段から色々なものに興味関心を持って考える癖をつけることで、こうした質問の答えはより深く鋭いものとできるでしょう。
また、課題が出てから提出までは通常一か月ほど時間がありますので、この間つねにこのことについて考え続けることで、かなり鋭い発見や視点を持つことができるのかもしれませんね。
質問の具体的な例には以下のようなものがあります。
■ あなたの身の回りの「生活者」の行動で、気になっていることを一つ挙げ、その理由を具体的に説明してください。
■ 最近の気になるニュースや出来事とその理由を教えてください。
■ 広告について、「ソーシャルメディア」という言葉を使用してあなたなりの考えを述べて下さい。